◆ドライフラワーにするときのポイント

・できるだけ早くドライフラワーに加工する

ウェディングブーケをきれいな状態でドライフラワーにするためには、できるだけ早くドライフラワーに加工することが大切です。お花が傷み始めていたり、咲き終わっていたりした場合、完成するまでにお花の色が悪くなるだけではなく、お花が枯れ始めることもあります。

・できるだけ早く水分を蒸発させる

ウェディングブーケをきれいなドライフラワーにするためには、お花が傷んだり、色褪せたりする前に、できるだけ早く水分を蒸発させる必要があります。水分が蒸発する時間が早ければ早いほど、きれいな色になるので、梅雨時期などの湿気が多い季節には、浴室乾燥機やエアコン、扇風機などを活用することをおすすめします。

・ブーケの形によってそのまま加工できない場合がある

ウェディングブーケの種類によっては、そのままではドライフラワーに加工できない場合があります。ラフなクラッチブーケは、そのままでもドライフラワーにできますが、定番のキャスケードブーケやラウンドブーケは難しいので、きれいな形でドライフラワーにしたい場合は、プロの業者にお願いしましょう。

また、最近では、ナチュラルウェディングやガーデンウェディングにぴったりな、ドライフラワーのウェディングブーケの人気が高まっています。ウェディングブーケをきれいに残すためには、初めからドライフラワーのウェディングブーケを選ぶことも、おすすめの方法です。

◆ドライフラワーにする代表的な方法

花束やブーケをドライフラワーにするには、たくさんの方法がありますが、比較的簡単な4つの方法をご紹介します。

・ハンギング法

ドライフラワーにする最も簡単な方法が、ハンギング法です。直射日光の当たらない風通しのよい場所で、お花を下に向けて吊るすだけで、ドライフラワーにすることができます。ハンギング法は花びらが薄く、水分が少ないお花に向いています。

・ドライインウォーター法

意外かもしれませんが、水を使ってドライフラワーにする方法もあります。ドライインウォーター法では、少量の水が入った花瓶にお花を入れ、直射日光の当たらない風通しのよい場所に置いておきます。そうすると、徐々に水分が蒸発し、1～2週間でドライフラワーにすることができます。ドライインウォーター法は、かすみ草やアジサイなどに向いています。

・シリカゲル法

乾燥材のシリカゲルを使用するシリカゲル法は、お花の色や形を残しやすいことが特徴です。容器に茎を切り落としたお花を入れ、シリカゲルをお花が隠れるまで入れて密閉すれば、1週間～10日でドライフラワーにすることができます。

・グリセリン法

熱湯とグリセリンを合わせて作ったグリセリン溶液をお花に吸わせ、ドライフラワーにするのがグリセリン法です。グリセリン溶液がお花の隅々までいき渡るまで、1週間～10日かかります。